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冬のきらめき大橋 犀川大橋

 冬のライトアップに浮かぶ犀川大橋(1924年完成、2000年には国登録有形文化財に指定)
 歩道、の緩やかな曲線を描いて膨らむ部分にはベンチが設置(1993年に拡張工事完成)されているんだけど、上流方面はビューポイントを考慮してかなり左岸に寄っている・・のはいかにも金沢らしい心配り。
 澄んだ空に陰影の美しい雲が浮かぶ夕暮れの終わり頃、蒼い空高く昇る月と橋の輝きが生み出した光景。河川敷をゆっくり歩いているからこそ視界に入ってくる‘一瞬の構図’
 常々思うのだけれど、その日その時その場だけの風景を‘発見する’楽しみ・・は旧市街散歩の醍醐味。
 橋のほんのすこし上空に輝く金星、と月を結んだ線上に微かに火星も灯り、画面全体にほのかに華を添えている。
2017年2月3日18時12分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

浅野川 中の橋能舞台


起伏に富む金澤旧市街のお月見は、日によって時間によって
「天空の様々な位置に浮かぶ月を、様々な前景の中に配置して」味わうと一層楽しい。
「今日の月の出は何処で眺めよう・・・天頂にかかる頃なら彼処がいいかな・・」
などと思案を巡らし、その場所へ向かって歩きながらも、その道すがらまた新たな
「思いがけない美景」に出会えたりする。
「月はどこまでも一緒についてくる」のではなく「いなくなったり現れたり」を繰り返しながら様々な構図をとって私達を楽しませてくれる。
これもそういう風景。
眩い十二夜月が、尾張町裏手に繁る木立の「稜線」上に浮かんだ「金澤らしい月景色」
正面の松がちょうど能舞台鏡板に描かれた「老松」の様に見える。
(元来、能では「神前で舞う」という意味合いを込め、神の象徴として「老松」の近くに舞台が設置されるコトが多かったらしい)
「このまま能が始まらないかな。薪能もいいけど月光能はさらに素敵だろうな・・・今にも能面を付けたシテが登場しそうだ・・」
そんな夢想をしながら佇んでいると現実と夢幻の境が少しずつ曖昧になってくる。
月を巡る金澤の夜歩きは現実と夢幻を行ったり来たり。
(07年6月28日午前0時31分撮影)
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晩春の月 犀川御影大橋

 秋の真ん中の満月もモチロン素敵だけど、春の月もそれに負けず劣らずいいモノ。日増しにぐんぐんと命が盛り上がっていく季節の入り口。濃く香る大気の中、刻々と色を変えていく空をバッグにドンドンと輝きを増していく数十分の天体ショー。
 寒くもなく暑くもなく月の美しさに集中出来るこの頃がホントはお月見のベストシーズンかもしれない。2つの川を始めとして豊富な水面のある旧市街ならではの多彩な月の光景、から犀川下流に昇る月の眺め。
「月の不意打ち 浅野川天神橋」から約30分後、徒歩にしても30分の距離の光景でもある。2016/05/21 19:32:50
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月の不意打ち 浅野川天神橋

 起伏に富む金澤旧市街では月は突如として姿を現して私達を驚かせる。思わず「えっ!」と心の中で声を発してしまう嬉しい不意打ち。空の明るさとほとんど変わらないこの季節この時間ならなおさら。
 山の端から密かに、気配を消しながら上がってくる刺客の見事なお手並みをただただ拝見。同時に「これから輝きを増しながら展開する多彩な光景」にも思いを馳せる。2016/05/21 19:01:00 撮影
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主計町茶屋街 旧暦9月14日

 中秋の名月の次の十三夜(旧暦9月13日に昇る月、2015年は10月25日)を「後(のち)の月」と称して(栗などを添えるコトから「栗名月」ともいうらしい)お月見をする習慣があるんだそう(十三夜を愛でるのは日本特有らしい)空模様の変化に富む金澤では「月の膨らみ具合」と同じくらい「どんな雲が出ているか」もお月見を左右する重要な要素。
この日は翌十四夜。「後の月」も見事だったけどこの夜は朧月画が空全体に広がる素晴らしいコンディション。気温も湿度も透明度も香りも、全てが絶妙な中での魔法の様な月の光景。

2015年10月26日18時27分撮影


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見上げ月 大野庄用水 木倉町

 金沢旧市街に暮らしていると「視界がパッと開ける」のは2つの川に架かる橋の上、もしくは3つの台地(卯辰山山麓、小立野台地、寺町台地)から坂を降りる途中、時折り広がる空、くらいで普段は「半分くらいは人が作った前景」込みで空を眺めるコトになる。
 子供の頃は、例えば「草原上空にぽっかり浮かぶ月」の光景に憧れたコトもあったけど・・この街特有の「月の光景」はやはりとても魅力的。
 金澤でも指折りの「美味しいお店」が密集する木倉町のお仕舞を勢いよく流れる大野庄用水。右、明治7年(1874年)開業の老舗の八百屋さんと、左は創業半世紀ちょっと和菓子屋さん(金沢では‘まだまだ新しい’お店の部類に入る)の間を流れる天正年間(1571年〜1591年の間)に完成したと伝えらる用水上の「見上げ月」。

2015年06月04日 02時15分撮影


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ブルームーン逍遥 見上げ月 浅野川大橋

 2015年のブルームーンは暑い暑い夏の最中、昼間日差しをタップリ受けた草木が吐き出す濃い香りが夜を満たすコトは年中湿度の高い金沢ならでは。実は長所と言っていい。香りは無意識のウチに日常の記憶と深く結びついて人生をより豊かに彩る。
毎日多くの人が通勤通学で(2つの茶屋街を繋ぐ橋でもあり観光客も沢山)通る浅野川大橋も丑三つ時を迎えさすがに人通りは少ない。
ひがし茶屋街に何件かある「それぞれ個性的で味わいのあるBar」から家路にホテルに戻る人には‘今宵の月見’を意識せずとも自然に目に入る「何気なくも味わい深い光景」金澤の日常に溢れる美の不意打ち。

2015年08月01日 02時25分撮影


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ブルームーン逍遥 見上げ月 観音通り

 2015年7月31日はブルームーン。(諸説あるけど、ひと月に満月が二度あると二回目をそう呼ぶらしい)盛夏の夜の濃い香りにも誘われて‘金澤旧市街らしい’お月見を楽しんだ時の一コマ。
右は「昔は氷で冷やす冷蔵庫があった」元酒屋さん(今は引退して和菓子屋さんに貸している)左は文化庁登録有形文化財、金沢市指定保存建物にも指定されている現役の古い(明治37年築)米穀店。古い家並みに挟まれた(切り取られた)狭い空に顔を出す朧月。  現在(目の前に確かに存在するコト)と夢幻が入り交じった、いかにも金澤らしい光景・・この瞬間はどちらかと言えば月の方が現在かもしれないけど。

2015年08月01日 02時11分撮影


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金澤アヴァンギャルド 犀川大橋

 金澤のディテールには時々ハッとさせられる。さりげなく風景に溶け込んでいるので、普段眼にしているのに全然気づかないけど、よくよく観ると「ふ〜む・・なかなか攻めているなぁ」と感心する細部はアチコチに。
例えばは犀川大橋が「五層」に塗り分けられているコトを認識している人は少ない、よね?そして大橋正面にかかる「犀川大橋」の文字&縁取りがこんな大胆な配色であるコトに気付いている人はどれくらいいるだろう?
お月様とお揃いの真ん丸い橋銘額照明も含め、この橋には他にも面白い細部がいろいろとある。ぜひしばし佇んで、見つけて頂きたい。

2014年09月09日 20時23分撮影


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見上げ朧月 犀川大橋

 意外(逆説的?)に思われるかもしれないけど金澤はとても月の鑑賞に適した街だと思う。
複雑な地形は月の出から入りまで多彩な‘月の風景’を出現させ、変化に富んだ気候は(雨も多いけど雲間から月が覗く機会も多い)朧月が見られる機会が多いというコトでもあり。雨に洗われた真っ白い雲間から時折り覗く月を様々な前景に嵌め込み鑑賞するコトは金澤でのお月見の醍醐味、と言っていいだろう。
夏が終わりに向い始める頃の宵、犀川大橋の枠組み越しに現れ隠れまた現れる月。まだまだ濃厚な夜の香りの中、もう一巡りあとの中秋の名月にボンヤリ思いを馳せながら。

2014年09月07日 19時46分撮影


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朧月夜桜

 兼六園は桜が最も見頃な時期、大体10日間くらい夜間ライトアップ無料開放する(普通は逆?金澤人らしいおもてなしの表れだと思う)2015年は満開に満月も重なり(この宵は十六夜)絶好のコンディション。混雑を極める園内を避けて(新幹線開業後初の春でもあり)園外、観光客の動線からも外れた道路脇でしばしお月見&お花見。朧月が彼処に浮かんでなければ成立しない、この年このひとときだけの桜の光景。
2015年04月04日 19時13分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

いもり光路

 左、金沢城公園の城壁、右はしいのき迎賓館。正面は兼六園。様々な生き物達の住処にもなっている旧市街中心部、生態系に配慮して極力照明は控えめになっている。
 以前にも取り上げている、いもり堀沿いに設えられた‘路面だけを照らす’照明。実際歩道に立つとこんな光景。ちょっと幻想的な光の路が暗闇に浮かび上がっている。柔らかくうねるその道筋は、昇ってきた月の明りを海原が反映している様にも見えなくは・・ない。そんな想像も楽しい5月の始めの金澤らしい朧月夜。

2015年05月02日19時42分撮影  この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

ルバンの明り

 日中この辺りは旧市街の表通りを回避するクルマで遅くまで混雑する。打って変わって静寂に包まれた夜、「角のパン屋さん」(ルバン in おやま)の明りだけがフワッと闇に浮かんでいる。空には昇り始めた半月。光と闇の塩梅、微妙に三次元的に傾きのある地形も相俟って、優しい夜の小景。旧市街の夜のあちらこちらに時々、ほぼ偶然ポッと出現する「小さな美景」 
 金澤では昼間歩き慣れた(クルマで通り慣れた)道にも、思いがけず発見がある、というか街の造りが自然と「そういう感性」に囁きかける、と言うべきか。  
 画面奥(暗くて見えないけど)は尾崎神社(1643年に金沢城内に建立。現在の地には1878年から)通り左手には金沢市指定文化財「旧園邸」(1920年頃築)、金沢出身の谷口吉郎(東宮御所、帝国劇場、東京国立近代美術館などが代表作)設計による石川県繊維会館(現西町教育研修館、1952年築)なども並ぶ。密かに歴史もある通り。

2015年1月14日午前2時30分撮影 ※ル・ヴァン(Levain)とはフランス語で酵母。
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観音院表参道 経田屋米穀店 

 東山一丁目(旧観音町)観音院に向かって真っ直ぐ伸びる参道(しばらく進むと観音坂の少し手前から斜め右に折れる、江戸時代とまったく変わらない道筋)大晦日の夜から元旦一日中降り続いて、2日も断続的に降って街中真っ白に染めた雪だけど、降っている最中もドンドン溶けて夜通し溶けて・・3日の夜にはご覧の様にかなり溶けてしまった。  右に写っているのは金沢市指定保存建造物、登録有形文化財(文化庁)でもある「経田屋」さん(1904年築)
 数百年変わらない道筋と百年以上変わらない建物と・・遥か昔から変わらない月が見せるさり気なく美しい、金澤の夜の小景。

2015年1月3日18時15分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

元旦朧月 石浦神社

 ほぼ一日中雪模様だった2015年元旦だけど実は・・時に吹雪いて、時に音もなくフワフワと舞い降る雪の合間に実は・・「あっ!」っと思わず声を上げたくなるような、軽い驚きにも近い‘月が雲間から覗く瞬間’が何度もあった。  金澤では天候が崩れるコトと何度も晴れ間が覗くコトがほぼイコール。そしてその晴れ間がしばしば神懸かり的な美しい光景を見せる。  ここは金澤の中心に位置する石浦神社(兼六園、しいのき迎賓館、21世紀美術館と四つ角を形成している金澤最古のお宮。創建は諸説あるが700年代、現在の地には明治13年から)断続的に雪が降る中を初詣に訪れて・・フト雪が止んでいるコトに気付いて空を見上げると松の枝の間に朧月。期待を裏切らず上回る見事な月の光景。

2015年1月1日19時06分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

吹雪上がりの夜空 大友楼本店前

 12月から2月に限り極端に日照の少ない金澤の冬(逆に3月から11月までの日照時間は東京よりも1割弱長い)だけど、実は細かく晴れ間が覗く日がとても多い。「弁当忘れても傘忘れるな」という金澤の諺は「天候がころころ変わる」コトをまず一番に、そして二番目に「雨が多い」コトを示している。(出掛ける時、既に雨が降っていれば&降りそうなら傘忘れないしね・・)  この日も金澤の冬らしい「回り舞台」の様な天候。日付けは変わっているけど「吹雪の神門 尾山神社」はこの日の夕方の話。曇って吹雪いて晴れて吹雪いて・・・舞台がグルグルと回る様な忙しい天候。そして何よりも・・雨上がりの美しい空を超えて「吹雪上がりの夜空」は格別なモノ。先程までの嵐もすっかり止んで無風&無音の中、天頂近くまで昇った月を仰ぎつつ歩く金澤の冬、晩春から盛夏にかけての夜歩きもそうだけど、冬のこういう時もちょっと異次元空間っぽい。
2013年1月26日午前1時0分27秒撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

松月図

この夜はミラクルムーン(2014年は旧暦では9月が閏月として挿入され2回目の9月13夜を「後の13夜」という。171年ぶりというコトで「ミラクルムーン」呼ぶらしい)
 春から晩秋までは東京よりも日照に恵まれる金澤(気象庁ここ30年の4月〜11月の日照合計平均、金澤1316時間、東京大手町1184時間)この日も透き通る秋の晴天。見事に紅葉したしいのき迎賓館脇のアメリカ楓並木越しにこの月を収めようとフラフラして、結局この松越しの月に見惚れてしまった。 
 兼六園をはじめ金澤には松が多い。桜並木の中に松、アメリカ楓の間にも松、21世紀美術館にも松がアチラコチラに・・みなよく手入れされ、この街ならではの風景を創り出している。

2014年11月5日18時14分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

見上げ朧月(スーパームーン)主計町

 何度か書いているけど、起伏が多く狭い道が多い金澤旧市街、月は「風景の一部として見上げて」味わうのが醍醐味。また日照も少なくないのに(年間で東京の9割)雨、晴れ、曇、雨、晴れ・・と目まぐるしく移り変わるのが持ち味の金澤は、味わい深い朧月夜が多い街でもある。月は思わぬトコロから突然顔を出して見慣れた景色にささやかな魔法をかける。
 折しもこの夜は「スーパームーン」。初夏の夜の香りが満ちる中、普段よりもちょっぴり大きく明るい月が妖しく優しく雲間に浮かんで・・・茶屋街主計町にお誂えの朧月画。 

2014年7月12日20時48分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示

花待ち柳

 全国的にかなり暖かい2013年3月の下旬、今にも咲きそうなほど膨む桜(例年なら4月の第1週あたり)の蕾の様子を伺いに浅野川に出てみたら、淡い淡いおぼろが満ちる空に浮かぶ満月の‘不意打ち’にあった。思わず「おぉ!」と声が漏れそうなくらいの光景。  
 浅野川大橋袂の大きな柳、柔らかい風にゆらりふわりと揺れる繊細で鮮烈な若葉を纏い始めた枝越しの月は、春の始めの宵らしい妖艶な美しさ。  
 歳を重ねてますます艶っぽい、風格ある老芸妓さんをお相手にしみじみお月見をしている様な。

 2013年03月26日 18時58分撮影 View 金澤コンシェルジュ通信マップ in a larger map

見上げ月 尾張町ギャラリー三田

 金澤には古い町家も沢山あるけど特徴のある古い洋館もそこそこ現存している。特に明治から昭和中頃まで金澤の中心地だった尾張町界隈には多い。このギャラリー三田(旧三田商店)もなかなか凝った建築意匠を持ち、洒落た存在感を放っている。
 夜明けに近い頃、尾張町の大通りをフラフラ歩いていてふと、月が浮かんでいるのを見つけた。まだまだ明るい十八夜、見上げた空高く昇った居待月と築80年を超えた個性的な洋館とのさり気なく美しいマッチング。

2013年08月26日 04時04分撮影  
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