桜の名所は一般的に「沢山の桜が咲く場所」や「見事な枝ぶりの老木」などが多いだろうけど、金沢ではさりげなく咲く一本がその背景も含め‘密かな名所’になっているコトがしばしばある。
築100年以上経つ元兵器庫で重要文化財でもある県立歴史博物館の脇で桜をぼんやり眺めていたら、警備員の方に「あちらの枝垂れ桜もぜひご覧になって下さい。綺麗ですよ」と声をかけられ、初めてこの桜の存在を知った。
表からは見えない場所にあり、「通りがかり」につい視界に入るコトはまずないこの桜、金沢らしく「歴史ある背景と一体となって」うっとりする光景を出現させている。
金沢にいると「桜は一対一」でこそ味わいがある・・とつくづく感じる。延々続く桜並木も美しいけれど、それだけじゃない。一本の桜とゆったりと‘対話’をするように鑑賞する楽しみも多い街。2018年4月6日7時42分撮影
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