金澤の人の中には冬のぐずついた天候と東京のそれを比較して羨ましく思う人が多い。実際私も東京で暮らすようになるまではそう思っていた。でも住んで一年目の冬を過ごして春になろうとしている時「とても物足りない」気持ちになった。
大切なお祭を見ないまま春を迎える様な・・そんなモノ足りなさ。
大切なお祭を見ないまま春を迎える様な・・そんなモノ足りなさ。
冬だけ日照がかなり少ない金澤(逆に春〜秋は金澤の方が関東よりも日照時間は多い)だけど、雨に雪に洗われた大気が作る青と微妙で豊かな階調の雲が見せる「淡空」はその時間の短さと相まって「夢の様な」ちょっと現実離れした美しさ。
金澤の冬は「どんより曇った日が何日も続く・・」のではなく
「曇や雪雨の間に細かく晴れ間が訪れる不思議な天候が続く・・・」季節。
「曇や雪雨の間に細かく晴れ間が訪れる不思議な天候が続く・・・」季節。
傘を差す機会がとても多い日常生活の中、日に何度も「こういう空」を思わず見上げるコトによって金澤人独特の感性が育まれてきたのは間違いない。風花も止んでしっとり濡れたひがし二番丁に和やわらかい日差しが降りてきて、また、あっという間に曇って・・そんな変化を眺めるのはただ単純に楽しい。理由もなくワクワクする光景。
2012年02月09日12時20分撮影
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2012年02月09日12時20分撮影