卯辰山三社へ続く道、二之坂から脇に伸びる石段。(駐車場&トイレが整備され通年訪問者が途切れるコトのない卯辰山花菖蒲園から僅か100メートルくらいしか離れていないけど・・・知る人ぞ知る場所)
かつてこの石段の上には出羽町にある石川護国神社の前身、招魂社があった(今は記念碑が立っている)何重にもびっしりと積もった落ち葉の色が、少しずつ少しずつ抜けて混ざり始める頃、短い役目を終えた小枝達も加わって・・・・ちょっと一味違う落葉の光景。
「石段全体」を花器に「色とりどりの落ち葉を敷き詰め」てそこに「枯れ枝を投げ入れた」・・・自然が造作した一期一会の(落ち葉と枯れ枝で構成され、刻々と変化していく)いけばな。断続的に弱く降る雨の釉薬もかかって艶も増し、濃い香りも漂い、細かな演出も申し分ない。
昔から金澤人は「古いモノを充分に踏まえた上で新しく、時として意外なモノを生み出す」コトに長けているけど、実は金澤の自然こそ「見慣れた日常の中に時々斬新で不思議な光景を出現させる」のが上手い。
2011年12月06日 16時03分撮影
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