「金澤冬の廻り舞台」中の橋から

何度も書いているけど、金澤の冬の空は決して「暗く重たい」だけじゃない。
天気予報では「一日中雨」でも、実際はクルクルと廻り舞台が回るように・・・
何度も何度も細かく晴れ間が訪れる日がかなりある。

「関東は晴ればかり、北陸は一年中雨ばかり」は冬の対称的な気候によって広まっている概念だけど、日照時間は東京のほぼ9割。(気象庁発表の「1981~2010年平均日照時間」では東京1881時間に対して石川1680時間)
さらに「こういう日照にはカウントされない晴れ間」(モノの影がハッキリ見える位じゃないと日照とはカウントされないらしい)を加えると「青空出現率」はもっと近いだろう。
金澤は雨も多いけど、晴れ間も頻繁に訪れる「遥かな雨上がりの空が多く出現する街」
雨に洗われ透き通った大気に拡散する青色、細かく豊かなグラデーションを見せる雲が織り成す束の間の青空は、濡れて鈍い光を放ちながら沈む街並みと相まって最も金澤の冬らしい、美しい光景。
この写真を撮っている時も雨は降っていてまた五分後には一面雲に覆われて、でもまた何度も陽が射してきて・・・冬の金澤はまるで「廻り舞台」に乗っているかの様。
2011年11月25日15時01分撮影
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