辰巳瀧 美術の小径

「美術の小径」は昼なお鬱蒼とした森の中、轟々と音を立てて流れ落ちる滝(辰巳用水の分流)の脇、石川県立美術館裏手から中村記念美術館方面へ降りる階段坂。
入り口も出口も奥まっているため今まではちょっと目立たない存在だったけど、降りた先に鈴木大拙館が出来たコトによって(緑の小径という新設された散策路によって繋がっている)回遊の動線として徐々に浸透しつつある。
複雑な地形の金澤には個性的な坂が沢山あるけど、ここまで木々に埋もれている坂はここだけだろう。
一帯は「入らずの森」として何百年にも渡って手付かずのままの原生林。
大拙館のトピックでも書いたけどこの周辺は全て元「本多家」の敷地。この急な階段坂もルートはほぼこのままで藩政期から存在していたとのコト。
坂の上と下にある美術館を結ぶ坂、という意味合いからの命名だろうけど、本来は「悠久の森の小径」とでもいうべきか・・・
街の真ん中にあって「森の中に潜っていく」様な感覚を味わえる坂。
2011年11月04日 15時15分撮影
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