大拙寺(鈴木大拙館)四

開館した10月の時点でも既に素晴らしかったけど「この木々が紅葉したらどんなに綺麗だろう・・・」と期待していたその光景を遥かに超えた現実がさりげなく展開してる11月の終わり。
以前「なんらかの前景に嵌めこまれた月を観る」のが金澤のお月見の醍醐味・・と書いた様に、風景を切り取って観せて、見事に昇華させるのは金澤の得意技だとは思っていたけど、この紅葉の風景はちょっと「そういう技」の次元を超えている様。
常緑樹と混じって立つ十本程(多くても十数本くらい?)の紅葉している樹が館と一体となって出現させる光景には「紅葉が魅せる美のエッセンスがここに凝縮されている」と思える位、心を動かされる。この館のアチラコチラに登場するモチーフ、三角(カタチが出来る最小単位)→四角(二つ合わさって)→◯(さらに集まって無限)にも通じている様にも思う。

紅葉シーズンといえば人々が殺到する様な「辺り一面の紅葉」を思い浮かべるけど・・・本当は僅かな本数が紅葉していく様(ズレから生じる無限のハーモニーを観賞するコト)の中にこそ無限の味わいがあるコトを目の当たりに示してくれている光景。
そんなコトは全部置いておいても・・・単純に美しい日々刻々変わりゆく光景。
2011年11月27日15時19分撮影
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