三つある金澤の茶屋街の一つ、ここ主計町は「眼の前に浅野川が流れている」という、とても魅力的なロケーション。
しっとりとしたお店でゆっくり食事をしても・・・その後玄関を出ると間もなくゴチャゴチャした現実に引き戻される・・・他の都市ではありがちな興冷めなコトがここにはない。そしてこんな風に「出た途端、予想もしなかった素敵な光景に迎えられる」コトもある。(この日は時間がまだ早いので「月をしばし眺めて一献」というトコロか)
夕方までパラついた雨も上がり、透き通った秋の空に浮かぶ白い雲から明るく大きな月が出たり入ったり。
虫たちの声、秋の深まりと共に香りを増してくる金木犀、穏やかな川の音。
たとえ月が浮かんでいなくても・・・微かに聴こえる柔らかい川音をBGMに茶屋街で過ごしお店を出て・・・
季節季節の、その日その日の、さらに時間の経過で変わる大気の香り(お店にいる間に変わるコトもある)に包まれながら川沿いを歩きそれぞれの家路へ・・・
金澤ではお店に出掛ける時から帰るまでが連続した味わいのある体験となって記憶に残る。趣きある景色も空気の香りもその日の食体験の大切な一部分。
2010年9月23日午後6時56分
この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示