宮守CANAL(いもり堀)


着々と復元整備の進む金沢城公園、ここは2010年に完成した‘いもり(宮守)堀’。明治40年に旧陸軍によって上部を削られ埋め立てられ・・・戦後は長い間テニスコートだった場所(見覚えのある方多いと思います)をもう一度、丁寧に掘り返し鯉喉櫓台(右端に見える)と共に復元した。
‘復元’と言ってもお堀の周りを芝で囲い、櫓の奥にはサイクリングロードや「石垣の博物館」とも言われる金沢城の石垣構造展示(石垣回廊)を設置する(なかなか人気がある)一方、門やお城自体は可能な限り史実に基づくなど・・・そこら辺の‘塩梅’はとても上手い。
「当時に思いを馳せるコトの出来る構造」と「現代の憩いの場」としての役割を巧みに両立させている。ここも当時は防御のためのお堀だったけど、都市部を流れる運河の様な、平和でユッタリした風景として蘇った。多彩に変化する金澤の空を映す新たな水面が旧市街の真ん中に出現した、とも言える。
2011年8月22日午後6時10分撮影
この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示