観月巡遊 夏 護国神社


 旧市街の中心、兼六園や金沢城の周辺は高低差のある複雑な地形に加え、道も曲線を描き、または折れ曲がり・・・元々住宅街ではないコトもあり夜はすっかり静寂に包まれる。
 豊かな緑が吐き出す夜の濃い香りを楽しみながら、いつまでも歩き佇めるのは、昼間が暑い暑い夏の夜ならでは。
日々構成が変化してゆく虫たちの合唱にも感じ入りながら(秋の虫の音のボリュームが上がるに従って地面に転がる蝉達が増えていくのは、毎年のコトなれど・・・しみじみ)所々で「月の画」を鑑賞しながら金澤が本来持っている「幻想的な魅力」を味わうには絶好の季節。 

護国神社の銅葺きの第一鳥居の上にボンヤリ浮かぶ月を眺めながら佇む。背後で微かに辰巳用水が兼六園に流れ込む水音が聴こえる。
2008年8月18日午前0時33分撮影

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