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金澤では月は様々な風景の中に配置して鑑賞するのが楽しい。
フラリふらり歩いて、刻々と変わる「手前の風景と月の配置」をそれとなく楽しみながら時々‘自分なり’の「月の風景画」に出会いしばし佇む。
これは大分明るくなってきた早朝の兼六園、西の空に浮かぶ月の名残りを眺めながら歩いている時に出会った「この日この瞬間、この地点のみで成立している月の画」。
普段は根の見事さのほうに目が行きがちな根上松だけど200年以上丹精込めて手入れされてきただけあって棚引く枝が作る細部の表情も素晴らしいコトに改めて気が付き、月との「ニヤリ」とする配置の妙に思わず足を止めてしまう。
枝の間からチョコッと顔を出しているだけなのに・・・
月が風景を作ってしまう力はスゴイ。
2011年05月20日 午前04時49分