銀と金のさざ波 加賀友禅燈ろう流し 三

夕食をとりながらゆったり燈ろう流しを楽しもう・・・という人達で賑わう河畔の料亭の灯が川面を銀色に染める中、ゆらゆらと鈍く暖かい金色の燈籠が流れていく。
夜の水辺のイベントというコトで、当然警備にも多くの人が従事しているけど、穏やかで社会性がある人の割合が比較的高い街、(ゴールデンウィークに開催されるラ・フォル・ジュルネの時にもそれを感じる機会が多い)彼らの「橋の上では立ち止まらないで下さ〜ぃ」「横断歩道をお渡り下さ〜ぃ」などの声も優しく、言葉尻に向かってか細くなっていく。
それくらいの声かけで充分人々はマナーを守り、また他人同士気遣いながらこの夜を楽しんでいる。
とは言え・・・決して自主的に「過剰コンプライアンス」に従っているワケではなく、普段はまず入り込まない(立ち入りはあまり推奨されない)川辺ギリギリの場所にもいつの間にかそこそこ人が座っていたりする。そういうトコロも金澤らしい。
灯りも川面も人々も・・・美しい光景の一部となり溶けこむ夜。
2011年06月03日20時16分撮影
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