一年中どの季節の朧月もそれぞれに趣があっていいモノだけど、夏のそれは、辺りに充満する草木の香り、体にまとわり付く湿気も相俟ってこの季節ならではの妖艶さがある、様に思う。
美術館を整備した時、この場所にわざわざ移植されてきた美しい枝ぶりの松の背景に広がるダイナミックな夜空は、冬の神々しさとはまた趣の異なる妖しい輝き。
この夜は私が映像演出をした能楽美術館のナイトミュージアムイベント当日。泉鏡花をテーマになかなかに幻想的な空間を設えたつもりだったけど、終わって外に出てみれば真夏の夜の金沢は負けず劣らずの設えで空間を満たしていた。2017年8月5日20時55分撮影
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