根上松 薄雪化粧

 気温があまり下がらない金澤(1月のココ30年の最低気温平均は東京大手町と同じ0.9度)の雪は基本降ってるそばからヒタヒタと溶ける。「金澤の雪は重たい」と言われるのは降雪と同時に溶け始めた水、をたっぷり含んで付着する様に積もるから。木々に降り積もった雪は絶えず少しずつ溶けながら葉や枝を濡らして幹に釉薬をかける。
 でもこの日はとても寒く、吹き付けるように僅かに舞った粉雪がそのまま張り付いて固まって普段とはちょっぴり違う光景。ズラリと並ぶ支柱に同じ向きで薄い雪の筋が描かれているのも面白い。もうじきキラキラ輝きながら溶け始め、多分夕方には大方無くなってしまう。
 今だけのちょっと渋い雪、を纏った根上松。
2014年1月10日11時10分撮影 この場所を中心に 金澤コンシェルジュ通信マップ を表示