浅い浅い浅野川、その優しい流れは浅野川大橋をくぐる辺りでグッと速度を落として深さも増し(二本下流、小橋下の可動堰が流れをかなりせき止めるため)主計町の下を通る頃は湖の様な水面を見せるコトも多い。
ここはその一つ手前、枯山水をモチーフに金澤らしい工夫の施されたスペースのある、浅さと水流が丁度いい梅ノ橋の下流。静かに一人読書する、自転車でちょっと遠方から訪れたっぽい人、川面を眺め延々寄り添う二人、時間を決めるでもなく落ち合う犬を連れた人達、ガイドbook片手の旅行客、着物を粋に着こなす初老の男性、髪を小綺麗にアップにした近所のおばあさんが孫を連れて、夕暮れにもなればビール片手の外人達のグループも毎日の様に現れる。
子供達、小〜中学生のグループもカリキュラムの一環として先生引率の元、またこの様に何かのサークルで連れ立ってやってくる。
まだまだ日がかなり長い7月の始めの頃の6時過ぎ、10人くらいの中学生のグループがワイワイ言いながら水涼みをしている。自然が作った曲線と人が作った曲線が入り乱れて構成されている美しく調和のとれた風景の中に子供達が加わり出現した印象的な「夏の画」
その「画の中の子供達」には多分一生心の何処かに残る体験の最中でもある。
この瞬間には思いも寄らないだろうけど。
2011年7月8日午後6時14分撮影
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