桜の中の賢人達 犀川

 金澤では「春の嵐」があまり吹かず、 桜の花々はその存在を充分に全うし、ゆっくりと枝から離れていく。
微かな風に少しずつ、ハラハラと舞い落ちてその場に薄く積もる。
一般的に「桜の花は一斉に咲いて、パッと散る」コトになっているけど金澤では多くの場合、咲いた花は、微かな風にあるいは無風の中に、ゆっくりゆっくり舞い落ちる。
だから地面が明るくなる位に花が散っても「まだまだ枝に花が沢山付いている時期」があって、その頃も味わい深い花見頃。
「そんな頃を見計らって」近所の人達だろうか・・・テーブルと椅子とちょっとしたセットを持ち込んで、優雅な午後の花見の宴を開かれている。
桜風姿に溶け込んで・・・
ちょっとだけ「掛け軸の中で清談を交わす賢人達」のようにも見える。

(08年4月11日13時34分撮影)
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