一年を通じて多彩な表情を見せる兼六園、5月初旬から6月初めまでは1万株4万本の杜若が曲水を彩る。
それにしても異様なくらい鮮やかな紫。
遅い午後の陽射しを透過、拡散して豊かなグラデーションを作りながらサワサワ揺れる光景は、そこだけ眺めていると印象派絵画の様。
江戸時代から盛んに育成、改良されてきた‘古典園芸植物’で、凛としたその姿は尾形光琳の代表作にも描かれ日本的な庭園風景にとてもマッチする杜若。
この時も「そういう光景」をなんとなく思い描いて出掛けてみたけど、とてもいい意味で裏切られた。兼六園に出現した金澤印象派、的風景。
2014年5月28日16時28分撮影
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