大乗寺坂 秋の夕陽

鬱蒼とした本多の杜から立ち上がり出羽町へ抜ける、金澤にはよくある、人と自転車だけが行き来する坂。
歴史あるこの坂の魅力をよく理解する市によって、さらに味わい深い坂として補修され、現在も多くの人の通勤、通学路になっている。
春の真昼の優しい木漏れ日、夏の真夜中の狂ったような蝉時雨もいいけど
真っ赤な夕日が真っ直ぐに奥の方まで差し込む秋も美しい。
700有余年の歴史をもち、今は長坂町にある名刹大乗寺(室町時代に焼失した寺を前田利家が此花町に復興させ、その後本多家がここに移転させ、さらに長坂に移転)が今から400年くらい前この坂の下にあったためこの名がついた。
この坂も明治時代に陸軍の出羽町練兵場に取り込まれ姿を消したモノを戦後金沢市が復活させた。
「大乗寺坂」が存在するのは・・前田家と金沢市の時代を越えた連携プレーのおかげ、と言ってもいい。(08年10月01日17時06分撮影)
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